魔王ドワイトの物語

――通称「処刑賢者」                     

 私が『なろう』で注目している作家ベスト5の中に、結城からく(結城絡繰)さんがいる。

 最近、魔王ドワイトの物語(正式名称『処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める』)の漫画版第1巻を買い、その読了を期に、なろうの方にレビューを書いた。

 ここでは、なろうのレビューの字数制限(※1)に引っ掛かって書けなかった分を書く。
(※1:空白・改行含まない全角150文字以上、空白・改行含む全角400文字以内)

 レビューの方でも書いた通り、魔王ドワイトの物語は「王道らしからぬ冒頭」であるにも関わらず、全体を見ると「現代の我々に馴染む、王道ファンタジー」である。

 冒頭、主人公の賢者ドワイトと、彼が付き従う女勇者クレアは、魔王討伐を成し遂げた後、所属していた王国から国家反逆罪の濡れ衣を着せられ、処刑される。

 我々日本人の多くに馴染み深い西洋風ファンタジーである『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』の初期タイトル群(※2)の冒頭と比べると、何とも王道らしからず、真逆の作風であるかの様に感じられる。
(※2:ドラクエなら『3』辺りまで、FFなら『6』あたりまでが「初期」だろうか)

 しかしながら全体を通してみると、魔王ドワイトの物語こそ、現代(2020年時点)の日本人に馴染みやすい王道ファンタジーであると言える。

 それはたぶん、ドワイトが理想的な為政者であり、物語のラストの情景が『成功した哲人政治』の見本とも言える情景であるからだろう。

 それにひきかえ、現実の日本では多くの理不尽がまかり通っているし、国防上重要な同盟国であるアメリカでは、2020年大統領選挙において衆愚政治の極みというべき状態になっている。
(まだ選挙人選挙が終わっていないにも関わらずバイデン氏を新大統領扱いしてヨイショする、かの地のマスゴミの醜悪さには虫唾が走る。
 奴らは前回選挙でヒラリー・クリントン氏が一般選挙で勝って選挙人選挙で敗北したのを、もう忘れたのだろうか?)

 魔王ドワイトの物語が多くの人の共感を呼ぶのは、たぶん、現実の政治への幻滅が大きな一因であると、私は思う。

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